秋をすっ飛ばしていきなり冬になった気分やったんで「もうそろそろフグやろぅ」と今季初のてっちりをシバクことに。
向かった先は新世界のすぐ近くにある「ふぐ新」っていう格安系のフグ専門店。
去年も平日にいきなりフグを食べた記事でこの店に行ってます。
去年の記事を見て再確認したんですが、フグ皮湯引き、てっさ、フグの唐揚げ、てっちり、雑炊と付いた「てっちりコース」が値上がりしてました。
去年は4980円やったんですが、今回は500円ほどアップしてました。
もともと安い値段でやってるんで、値上げはしゃあないと思いますが、こんな安さを売りにするとこで値上げしてるってことは景気が上向いてるんでしょうか?
今回は引っ張らんとすぐ本題に入りましょう。
まずは付きだし代わりにフグ皮の湯引きが登場。
でもこの手の食感を楽しむモノはけっこう好きなんです。
今季初ってことで、出だしから2人とも大興奮。
「やっぱ、フグはええのう」
「アンタは夏場でも食べようとか言うしなぁ」
*夏でも営業してる安モンフグ屋ありますから・・・
「夏は、鱧やけど、冬場に喰いたいモンはやっぱふぐやでぇ〜」
「フグはきっとこのシーズンにも何回か食べるけど、たまにはクエも行こうや」
なんてことを2人で文字通り「しゃべりまくって」ました。
お互い、相手の話を聞いてるようで微妙に話がズレてたのは興奮してた証拠でしょう。
そして、気が付くとこんなもんを食べてました。
てっちりの後の雑炊はたまりませんわ。
すんません、今回は途中の写真がないんでいきなり最後の食いモンに飛んじゃいました。
飲み食い系ブログ屋として問題ありですが、料理に興味ある人は上でもリンクした去年の記事をご覧下さい。
嫁さんと喋ってて、関西人(大阪人)はてっちり好きやけど、どうも全国的ではないみたいやぞーってな話になりました。
以前にどこかでフグの取り扱いは下関がダントツやけど、消費の大多数は大阪(関西?)やってのを読んだことがあります。
大阪じゃ私の記憶の範囲では10年位前には格安チェーンが出てた気がします。
この手の安い店が増えたから、一般的になったんでしょうか。
まあそれ以前でも大阪っぽい写真によく出るフグの看板でおなじみの「づぼらや(HP)」なんて店がありました。
今回の記事を書く前にいくつか気になってフグ関係で検索を掛けました。
そうすると東京ではもともとフグはかなり高級な店しかなくて、そこに安さを武器に殴り込んだのが「玄品ふぐ(HP)」ってブランドでやってるチェーンのようです。
フードリンクニュース「どこまで進むフグの価格破壊!激安フグ登場の舞台裏」
ちなみ、玄品ふぐのチェーンをやってる「関門海(HP)」って会社は大阪の藤井寺市発祥のようですわ。
*現在の本社所在地は松原市。
大阪で全国のふぐの6割や7割消費してるってフレーズも散見されましたんで、大阪人は特にフグが好きなんかも知れません。
こういう「季節の風物詩」って言われるモンでも、実はかなり地方によって違いがありそうですね。
東北なんかじゃ芋煮会が当たり前の行事みたいですが、関西じゃほとんど聞かないですよね。
私は、夏には鱧(ハモ)って思いますが、あれも元もと関東では食べへんみたいですしね。
東京はやっぱり首都やから高級なフグも「食べられる」のは事実でしょう。
でも根付いてないのかもしれないですね。(関東の人どうですか?)
東京は特殊な場所ですが、日本全国の他の土地ではどうなんでしょ?
大阪じゃその辺のスーパーでトラフグを売ってたりしますが、やっぱり違うんですかね。
フグが獲れるのがだいたい西日本みたいなんで、少なくとも東日本じゃマイナーなんかもしれないですね。
*古い資料ですが県別の漁獲高は下にあります。
フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』:フグ
フグの項の中段くらいに統計が乗ってます。
そうそう、私らは当たり前に「てっちり」、「てっさ」って言いますがこれもどの程度通じるんでしょ?
落ち着いて考えると両方ともフグを「てっぽう」と呼ぶ関西弁から来てるんですよね。
てっぽうのちり鍋、てっぽうの刺身の短縮形(関西人はなんでも縮めますね)からってことは、他の地方では通じんかもしれないでしょ。
あるモノに特別の呼び名があるってことは、それだけそのモノが地域に根ざしていたとも言えるでしょうね。
フグの骨は縄文時代の貝塚からもでるようですが、江戸時代には多くの土地で禁止令が出てたようですね。
上方落語でも死ぬのが恐いからフグを食べてるのを嫌がる様子をネタにした「河豚鍋」なんてのがあります。
*河豚鍋の内容は、コチラからどうぞ。
そんなんを思い出すと、今度は逆に、歴史的にはどの程度大阪で食べられて来たんかも分かりませんね。
*私がガキの頃は、こんな高級品は食べたことなかったです。
食文化の当たり前がたかだか戦後に始まったり、高度成長期以降に定着したなんてことはザラにありますし。
こんなことを書いてるとまたしても分布図作りをせなアカンようになりそうですね。
ただし、YesかNoで答えられる設問ではないないんで、現実的には無理でしょうね。 (「あなたの県でフグを食べますか?」じゃ、あまりにお粗末でしょ。)
フグつながりでもう一つ小ネタを。
郷土料理とか、名物のからみで読んだことがあるのが、石川の「フグの卵巣の粕漬け」。
フグの卵巣は肝と同様猛毒のはずやのに、1年間塩漬けにしてからさらに4年粕漬けにすると食用になるそうです。
5年も掛けるのもすごいですが、そうやって無害化?するワザを編み出した人類の執念に感心しますわ。
「食うたる」って決めてから、何人もの犠牲を払うて試行錯誤したんでしょうか?
ウィスキーを樽に寝かすのは、密造時代の偶然から分かったようですが、偶然5年目の卵巣を食べたなんてことは無さそうでしょ。
いつか石川に行って食べてみたいなぁと思ってます。
手間ヒマかかるだけあってグラム1500円もする高級品のようですが・・・。
最後にに調べモンついでに見つけたサイトをちょこっとご紹介してきます。
*フグを「河豚」と書く語源や由来は、コチラにありました。
フグの歴史なんかについては、以下のサイトが面白かったです。
*ふぐ今昔物語
江戸時代の「河豚談」という書物にみるフグ事情が食わしく書かれています。
*ふぐ こぼれ話
今回のネタは久々に調べモン中心になりました。
料理の写真がないのは、手間を掛けたってことで許してやって下さいね。
ネタ全体はバラバラでまとまりもイマイチですが・・・。
私としては、この冬にもう2〜3回、ふぐをシバきたいなぁってのが希望でございます。>嫁さま


てっさ、てっちりは…メニューに書いてあったら理解できても会話の中で出てきたら普段言葉として使わないから通じないかも。
鱧も一昔前は見かけなかったけど最近はスーパーでも売るようになってきました。
自分の小さかった頃を考えると、食べ物については全国かなり平均化してきてるんでしょうね。
> 確かに関東では冬にフグって感覚はないですね。
やっぱりそうなんですか。貴重な生の声をありがとうございます。
> 会費高めの忘年会だとフグかスッポンでしたから(笑)
高いモノだから食べるって感じなんですかね。
大阪だと、(ぜひ)食べたいから安いところの方がありがたいって感じがあるのかも。
てっちりという言葉はやはり普及度が違うようですね。
鱧は売ってるんですねぇ。その意味ではやっぱり平均はしてるのかも知れませんね。
ただ逆に、平均化してると思っても実は違うところが残ってるのでは?
ってのいうのが最近の関心です。
コメントありがとうございました。
それから、父親が茨城県出身でアンコウ鍋をよく家で食べました。東関東ではフグの代わり?に冬場好んで食べるみたいですよ。
> 格安系フグのお店も多く有ってお客も多かった記憶が有ります。
関東にも安いお店があるんですねぇ。
私は関東の事情に疎いんで、教えてもらうと楽しいです。
> 父親が茨城県出身でアンコウ鍋をよく家で食べました。
東関東ではアンコウですか。
関西でも売ってますが、私はあんまり意識したことなかったです。