2005年10月01日

白浜のバー「九十九」

一年ぶりの熊野行きでは、行きしなに白浜に寄りました。

その目的が、タイトルにある「九十九(つくも)」というバーでした。

ただし、店の名前は正式には「ミルク&ビアホール 九十九」なんで、厳密にはバーとちゃうかも知れません。

白浜までは大阪からすぐなんで、しばらく前からこのお店だけを目的に白浜まで行こうかと思ってました。

ハイエースになってからは、なんぼでも車内で寝られるから金曜か土曜にフラッと行くのもええなぁと思ってたんです。

そこへ降って湧いたような「パソコン教えてくれ〜」コールが知り合いから入りました。
予定では木、金とパソコンのお手伝いをやった帰り道にでも寄るつもりやったんです。

ところが、嫁さんが山口&九州へ泊まりで出張ということが判明。

越後屋の世話があるから、金曜(昨日)の晩には戻らんとアカンようになりました。

今回は諦めようかと思ったんですが、木曜日に出る予定やったのを急遽水曜日にでることに。

嫁さんから電話が入って、金曜に戻らんとアカンと分かったのが3時過ぎ。

そこからバタバタと車内泊の用意なんかをやって、4時過ぎに大阪を飛び出しました。

白浜に車を止めて寝れるところがあるか、分からんかったので出来たら明るいうちに現地に着きたくて大急ぎ。

贅沢に阪和道を使って、ぶっ飛ばしました。

2時間半くらいでなんとか白浜に到着。温泉街の真ん中?にある浜「白良浜」の前に無料の駐車場も発見。

つっかけに汚い部屋着やったんで、車内でGパンと靴に履き替え。

思いっきりカジュアルなナリでしたが、まあバーに入るギリギリかと。

お店のウェブサイトで焼いておいた地図を頼りに白浜の繁華街をウロウロ。

海水浴シーズンも終わり、冬場の温泉シーズンにもまだ間があって街はかなり静かな様子でした。

銀座通りという白浜イチ?の通りにあると分かったんですが、なかなか見つからず。
銀座通りは、名前とは裏腹に飲食店がポツポツとある程度。

端まで歩いて、なかったので引き返してやっと発見。

7時開店やったんですが、着いたのは数分前。




ところが、お店のシャッターは閉まったままでした。



単に営業前って感じではなく、開きそうな気配さえナシ。



あっちゃーと思って、とりあえずメシを食うことに。

さらに歩いて店を物色したんですが、月末で金欠やったんで、飲み屋系はパス。

地の魚なんかを食べてみたかったんですが、結局中華料理で済ませました。



コンビニでマンガと酒でも買うて、浜辺で一杯やって寝るかと思いながら街をプラプラ。


大阪からわざわざ来て、コンビニの酒で一晩過ごすと思うと諦められず、もういっぺん店の方へ。

すこし離れたところから見るとやっぱり真っ暗のようでした。

いったんはその場で車に戻ろうと思いました。
でも、ブログでヤラレタ〜ってネタにしようと思いつきました。

そこで閉まってるシャッターだけでも撮ろうと前まで行くことに。



すると、やってたんですよ。


もうちょっとでやってる店に寄りもせんと寝るトコでした。(^ ^;)


さて、お店の前まで行く予想とは全然違うお店でした。


実はこのお店に行きたくなったのは、「酒場我道 バーテンダーの戯言」のあじゃらさんが行った時の記事を読んだのがきっかけでした。
 *そちらの記事にトラックバックさせて頂きました。

私の中で勝手に「BAR」のイメージが出来上がってました。

ところが、お店は前にギネスの看板が出てるものの私にとっては「カフェバー」って感じの店構え。

「あれッ?」って感じやったんですが、ギネスは好きやしせっかく大阪から行ったんやから、一杯だけ飲むことに。

店内はジャズが流れて、お茶を飲むサ店としてはかなりええ感じ。

でもやっぱりBARやと勝手に思って頭の中でゴッツゥ期待してたんで、どこか裏切られた気分でした。

まず、カウンターの中のマスターにギネスをお願いしました。

丁寧に注がれるギネスを横目にメニューをチェック。

ジンやテキーラなどのベースとリキュール類はありますが、カクテルは「ロングドリンク」のみとのこと。

バックバーの本数もうちの酒棚の方が倍以上ありそうな少なさ。


完全にバーってのを頭からのけて楽しむことに。


私が一見と分かったからでしょう、マスターが話しかけてくれはりました。

「この時期に来はるとは、白浜の通ですねぇ」

みたいなことを言われたんで、白状しました。

あじゃらさんのブログを見て、このお店だけを目的に来たって。


そこから大将としゃべり始めると、最初に「BARじゃない」と思った印象とは別の良さがどんどん伝わってきました。

以前は生ビールだけでも7〜8種類おいてるビールバーでショートカクテルも作ってはったそうです。

マスターの古久保寿樹さんとして、その時の商売のやり方に疑問があったと。

そこでスタイルをガラッと変えて、今のお店にされたそうです。

そして置いてるお酒は、自分が本気で気に入ったモノ、吟味して認めたモノだけに絞りはったそうです。

提供するモノについては100%自分が責任を持つってことでしょうか。

ギネスとシングルモルト(銘柄は失念)を頂いてから、ジントニックをお願いしました。
お話の中でもジントニックは特別なカクテルだなんて台詞が出てきて、ジントニ好きとしてはやっぱり頼まん訳に行きませんでした。

ジンの銘柄を聞いてくれはったんですが、おまかせで。

出てきたグラスを見て、思わずニッコリ。

私も大好きで使ってる木村硝子のタンブラーでした。

カフェっぽい雰囲気でこのグラスが出てきたんでちょっとビックリ。

思わず、「木村硝子ですか?」って聞いてしまいました。

やっぱりそうやったんですが、そこからグラスの話に。

ロングカクテルは何種類もあるけど、このグラスを使うのはジントニだけやそうです。

モルトウィスキーを飲んだ時のグラスも変わってたと思うと、古久保さんの家にあった40年以上前のゴブレットとのこと。

バカラらしいロックグラスがバックバーに見えて聞いてみると、それはジュース類を出すのに使うと。

ブランドがどうこうではなく、自分の思うベストマッチな使い方にこだわってはるようでした。

話の端々から古久保さんの「想い」が溢れて来ててしゃべっててホンマに楽しかったです。

こだわりがあるけど、全くお客に押しつけることもなく、常連さんは近所の喫茶店として使ったり、軽く一杯だけ引っかけて帰る人もいるようなお店。

飲む場所に酒があるのは当たり前やけど、そこに「人」が加わると外で飲む値打ちがありますわ。

会話のなかで古久保さんは、なんどか「たたずまい」って言葉を使ってはりましたね。
小久保さんなりに「たたずまい」を基準で選ぶことが多いようです。




焼酎も置いてはって、その話になってもただ有名だから置くわけではなく、自分が認めたヤツだけを置いてるそうです。

だから本数は少ないけど、焼酎好きが見たらオッと思える品揃えのようでした。
 *私は焼酎の銘柄を知らんので、分かりませんでしたが・・・。
 
せっかくなんでマスターがコレやと思う焼酎をいただくことに。

白浜温泉のバー「九十九」で飲んだ焼酎川越芋焼酎「川越」

コイツはかなり有名なようです。
プレミアム系でしょうか。

私が芋臭さのできるだけあるヤツとお願いしました。




お店は海水浴客の多い夏以外は8〜9割が常連さんやそうです。

でも、一見客にも不快にならんようにちゃんと気配りしてもらえました。

常連さんともちょこっとしゃべったりで、ええお店でした。

私のツボにはまる店ですね。

大阪から白浜は、私には近すぎてあんまり旅行先にならんのですけど、この店に行くためだけに行くことが増えそうな気がします。

次回は嫁さんと行って、浜辺でスーパーのオカズでも食べてからこの店に行って、車で寝て次の朝に帰るってのがええかなぁ・・・。

みなさんも白浜に行くことがあったら、いっぺん寄ってみて欲しいです。



白浜の「ミルク&ビアホール九十九」店構え<参考>
*ミルク&ビアホール「九十九」:ウェブサイト

住所:和歌山県西牟婁郡白浜町3309-22
電話:0739−43−0702
営業:カフェ:12〜16時まで(土日のみ)、バー :19〜25時まで
定休:火曜日




値段はギネス1パイントと1/2パイント、シングルモルト、ジントニ、焼酎、カキピーで4300円やったから十分リーズナブルでした。

そうそう、マスターは偶々あじゃらさんのブログのリンクからうちのブログを見てくれたことがあったそうです。

木村硝子の話をして、しばらくしてから

「ひょっとして、えて吉さんちゃいます?」

ってなことを言われてビックリ。
こっちは狙って行ったけど、向こうが知ってはってなんか不思議な気分でした。


posted by えて吉 at 14:22| 大阪 ☀| Comment(8) | TrackBack(1) | アルコール全般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
えて吉さん。こんにちは。
いやーとうとう行かれたんですね。九十九。
「ええ感じ」でしょ。
僕はこのお店はこの言葉の通りやと思うんです。
押し着せのない、漂うような空気があって、
お使いになられる皆さんが
思い思いに時間を遊んではる感じ。

読んでたら僕も最訪したい気になりましたよ。
Posted by あじゃら at 2005年10月01日 16:58
あじゃらさんへ

コメントありがとうございます。

やっと行くことが出来ました。

> 「ええ感じ」でしょ。
> 僕はこのお店はこの言葉の通りやと思うんです。

ほんまに、そうですね。独特の空気があってええ感じでしたわ。

あじゃらさんが気に入りはったから絶対ええとこやろうと思って行ったんですが、わざわざ前日から泊まりで行った甲斐がありました。

古久保さんもあじゃらさんとこへ行きたいって言うてはりましたよ。
Posted by えて吉 at 2005年10月01日 17:04
えて吉さん、この前はわざわざのご来店、有難うございました。早速貴HP見せていただいてます(^^)。

 ご来店の折、カウンターにお座りになり、次のお客様が来るたびさりげなく席をズッて頂いた事がすごく印象に残ります。私恐縮しつつも、大変ありがたかったです。
 お酒の話や、グラスの話、あじゃらさんのお話の中で、過去に貴HPを偶然にも見たことを思い出した時には私もものすご〜く不思議な気持ちになりましたよ。

 10月に入り、白浜はとっても過ごしやすいですよ。月末には周辺地域(龍神や本宮、高野山など)の紅葉も楽しみです。次回白浜周辺においでの際は是非又お越し下さいませ。
Posted by 九十九の古久保 at 2005年10月02日 02:53
九十九の古久保さんへ

わざわざこのブログを見て頂き、コメントまでありがとうございます。

とてもいい空気に満ちたお店のファンになりました。

できれば紅葉の時期の間に周辺を含めてお伺いしたいモノです。

これからもよろしくお願いします。


Posted by えて吉 at 2005年10月02日 10:03
おお、先方さんがえて吉さんを
知ってくれてはったなんてすごいですねー。
しかも色々なこだわりがある素敵なお店で。
40年以上前のゴブレットも見たかった!
Posted by apple at 2005年10月02日 10:26
appleさんへ

> おお、先方さんがえて吉さんを
> 知ってくれてはったなんてすごいですねー。

そうなんですよ。マスターは普段ブログを熱心に見てないそうやのに、
リンクでうちのブログをたまたま見てくれたそうです。
しかも、ピンポイントに話題になったグラスの記事を。

ゴブレットは、まだじっくり話を始める前で写真は遠慮してました。次回はチャンスがあれば撮らして貰いますね。

東京での新しい生活、ボチボチ慣れてって下さいね。
Posted by えて吉 at 2005年10月02日 10:33
 はじめまして。あじゃらさんのページから辿ってきた「九十九」ファンです。

> 次回は嫁さんと行って、
> 浜辺でスーパーのオカズでも食べてから
> この店に行って、

 そんなことしなくても「九十九」のフードメニューも味わってみてくださいよ(笑)。ナン&カレーはオススメの逸品ですよ☆
Posted by 支社長 at 2005年10月05日 10:29
支社長さんへ

> そんなことしなくても

海辺でメシってのは、それはそれとして楽しいんですよ。(^^;)

その辺は人それぞれ楽しみがあると思ってご容赦を。

食事も九十九さんだけやと白浜は素無視であちらオンリーになりますし。

ほんま白浜のお寿司屋さんにでも行きたいんですが、あんまり贅沢してられませんので・・・。

ただ、カレー好きとしてはあちらのカレーも気になってるんでチャンスがあれば昼間に食べたいと思ってます。 
Posted by えて吉 at 2005年10月05日 15:08
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