ゆっくり朝のしたくをして9時前に走り出しました。
山梨は前回の長野の旅で、サントリーの白州工場の見学をした程度。
今回は勝沼方面でワイン関係のトコに行くことも考えて、地図で勝沼の場所を確認。
ところが勝沼の場所は甲府よりさらに関東より。
長野の方が回りたかったから、勝沼に行ってから、戻るのがイヤでパス。
サクッと長野に向かうことにしました。
甲府を手前で避けるように国道358号から国道140号へ。
「道の駅 とよとみ」では、桃が2個180円と破格の安さやったんで思わず買ってしまいました。
じつは静岡の「道の駅 朝霧高原」で、どっかのグループが山梨の道の駅はメチャメチャ安かったって話をしてたんです。
ホンマかいなと思いながらよったらビックリでした。
「とよとみ」は他にもかなり農作物が安かったですね。トウモロコシやらは各地に宅配出来て、多くの人がケース単位で送ってはりました。
距離にしたらそんなに離れてない道の駅やけど、やっぱり「産地」やと格段に安いようです。
その後国道52号から国道20号の甲州街道に入って、諏訪方面へ。
諏訪のすぐ手前の茅野市で国道152号線へ。
このルートは、杖突峠を越えていくルートで「杖突街道」と呼ばれるようです。
今回の旅ではやっと自然たっぷりのルートやったんですが、あいにく天気は雨。
それに向かった先で昼メシを食うのが目的やったから、ひたすら車を転がしました。
高遠町で国道361号線に入って、向かったのが伊那市。
伊那市に入るなりから、「ローメン」の文字が目につき始めました。
前回の長野旅行では、たしか同じルートを逆に通ったと思います。見覚えのある場所が何カ所かありましたから。
ローメンの名前だけは前回も聞いてたんで、気になったんですが午前中の早い時間でどうしようかと迷ってる間に伊那市を抜けてしまいました。
市内では、けっこうな数の店でローメンが食べられてスープ系とスープ無し系の大きく2つのタイプがあるようです。
事前にはめんどくさくて情報収集はあんまり頑張りませんでした。
まとまって使いやすそうな情報がなかったんで、ネタ集めのオモロサがなかったせいかもしれません。
一応、地元のグループがローメンの食べられる店を集めたサイトを作ってはります。
*ローメンズクラブ:ウェブサイト
「富士宮やきそば学会」もそうなんですが、サイトの出来はかなりショボ目。
ショボイというか、バナーベタベタであんまり好みじゃないってのが正確でしょうか。
富士宮の方は一応、なんやかんやとコンテンツはありますが、余所モンの参考にならんので行く前はほとんど情報は集めませんでした。
地方の町おこしをやる人らは「いちびり」も重要やけど、素人に分かりやすいようにサイトを充実させて欲しいモンです。
地図と店のリストを印刷しやすい体裁で用意するだけで、かなり「行く気」になるんですけどね。
ホンマはオススメを数店でも上げて貰うと、実用性は高くなりますが、それはさすがに組織だって動き出すとキツイでしょうね。
讃岐うどんみたいに投票なんかでトップ5を選ぶと角が立ちにくいんではないでしょうか?
まあ皆さん金にならん事を志だけでやってはるんやから、あんまり無理は言えませんが・・・。
とりあえず目星を付けたのが今回の店。選んだ理由で「ローメンの元祖」ってのは、2割くらい。
8割は、場所がメチャメチャ分かりやすそうやったから。(^_^;)
家を出る時はショボイ地図しか持ってなかったんで、簡単に行けるところがええかなぁと。
分かりやすさですが、お店は国道361号と国道153号(三州街道)の交差点「入舟」にあります。
伊那市の中でも大きな?交差点なせいか「入舟」の名前は、看板にも場所の案内で出てたりしました。
「入舟交差点を右折して**m」とかって感じで。
この入舟交差点についたのが、1時半。なんとか昼メシタイムには間に合いました。
入舟交差点の横には、天竜川が流れていますが、そこに1時間100円の駐車場もあって土地勘のないモンにも便利でした。
遠野町から来ると、右折して153号に入るとすぐに対面(川側)に入り口があります。
駐車場から対角線上に「萬里」がありました。表通りからちょいと細い道に入ったところが入り口でした。
一番シンプルな「ローメン(680円)」を注文。
やっぱり初体験は一番オーソドックスなんがええでしょ。
客は私以外に家族連れ1組と私の入った直後におっちゃんが一人。
みんな注文は「ローメン」。おっちゃんは大盛りでした。
出てくるまで店内をキョロキョロ。
元祖だけあって年季が入った店内。今じゃこの辺で萬里グループとして何店かやってはるようです。
でも、とてもじゃないけどグループ経営やるような店には見えません。
実は店内は単なる年季以上に、ディープな雰囲気。
「トラの***と△△」
「コブラと肝臓」
「冬虫夏草」etc
どれも1杯1000円以上、中には1500円もするヤツがありました。
地元の小金を持ったオッサン連中が嬉しそうに飲んでるんでしょうか?
その薬草酒のおかげでか〜なりディープな雰囲気でした。
一人旅のアタシにゃ縁のない精力酒?より予習、予習。
上の写真の左手にちょろっと写ってますが、ローメンの食べ方が書いてありました。
・最初にソース・酢をひと回し位づつ、おかけ下さい。
・お好みによりゴマ油・七味唐がらし・おろしニンニクをかけても、
おいしく食べることがで来ます
・以上の分量はお好みに応じて増減させよく混ぜてお食べ下さい
・テーブルクッキングも楽しいローメンをどうぞお召し上がり下さい
「おい、おい。そんな色んなモンぶち込んだら、味付けがワヤにならんか?」ってのが最初の印象でしたが、店の味を押しつけられるより気が楽ですね。
メニューを見てると、ローメンにもかなりバージョンがありました。
豚ローメン、牛ローメンに夏季限定の冷やしローメンなんてのもありました。
どじょうローメン1200円なんちゅうのもありました。
メニューに焼きそばが載ってたってことは、ローメンと焼きそばは別なんやと納得。
それ以外にも初めて見るメニューが。
「ローサイ680円」、「カンピン750円」、「サホークのたたき1050円」など。
とくに「サホーク」ってのがなんなのか気になりました。
「たたき」ってことは、ほぼ生で食べるわけですよね。
*実は、これは次の日に謎が解消しました。
ネタもけっこう伸びてきましたが、ローメンが出てくるまでちょいと掛かりましたので、皆さんにもお付き合い頂いた次第です。(^_^;)
さて、いよいよ待望のローメンの登場です。
サムネイルなしで、デカイヤツでご覧いただきましょう。
って、ここまで引っ張るほどインパクのある見た目ではないんですけどね。
まず、微妙な量のスープやなぁってのが頭に浮かびました。
いわゆるラーメンみたいに汁ごと食べるようでもないし、あんかけ系にしたら汁が多いし。
もちろん炒めモンには見えませんしね。
いつまでも見とってもしゃあないから、写真だけ撮ったら早速食べることに。
おっと、その前に、「食べ方」がありました。
ソースとお酢を回し掛けろとのことでしたから。
ここで、
「えて吉、いきなりそんなモンかけるなよ〜」
と思った方は大正解。
私も、初めての食いモンをいきなりテーブルクッキングはしたくありません。
お店には悪いけど「食べ方」は、無視してまずは「素」で。
見た目の色と違ってスープの味はあんまり濃くなく、あっさり。
けっこう甘みがあって、なんだかよくわからん味。
悪く言うとボケみたい。よく言うと、不思議な味。
うーん、あんまり褒め言葉が出にくいですが・・・。
メンは太めでコシはなく割とボソボソした感じ。
全く違うんですが10割の和そばであんまり旨くないヤツに当たった時を思い出しました。
とりあえず馴染みのない味でしたが、マズイ訳ではありません。
具は、キクラゲとキャベツとマトン程度やったと思います。
せっかくやからお店のオススメの食べ方も試すことに。
ウースターソースとお酢を控えめに回し掛けました。
すると急に変化したことがあります。それは香り。
「当たり前やろ!! 酢ぅ入れとんねんから」
いえいえ、酢ぅのニオイとちゃうんです。急にマトン特有の香りがキツクなったんです。
これはちょいと面白かったですね。酢やらウースターソース入れたら、どんどん元の味が消えると思ったら逆に香りが強調されたんです。
ところで一口目はあんまりマトンのニオイがせんかったですね。まあマトンが苦手な人には十分キツイかもしれませんが、酢とソースで強調されるまでは弱めでした。
しばらく食べて、おろしニンニクに、七味、ゴマ油と一口食べては「食べ方」に従って色んなモンをブッこんでみました。
やっぱりここまでやると、元の味は完全になくなりました。
今回がローメン初体験でしたが、好き嫌いを含めて味の評価は控えておきます。
っていうのは、遠慮じゃなくて、あまりにも馴染みがないんで一回目は判断を保留した方がええやろうってのが正直なトコです。
確かに一発目から「ウマイ〜」って思うモンもあります。
でも一回目は「イマイチやのう」どころか、「うげぇ?なんじゃコレ?」ってモンでも食べ慣れるとかなり旨くなるモンがあると思うからです。
ちなみにイマイチやと思って、その後好きになった例は、沖縄ソバ。
独特のメンの食感に最初戸惑いましたが、今は好きですからね。
ちなみに「うげぇッ?」ってヤツの筆頭は、お酒のジン。
高校生の頃にぬるいヤツをストレートで飲んだら、本気でウゲッって思いました。
ご存じの方も多いと思いますが、今じゃ私が最も飲む頻度の高い洋酒です。
食べモンでは「ドリアン」でしょうか。最初は吐き気がしたんですが、何回か無理して食べたらかなりウマイと思うようになりました。
ちゅうわけで、初めてでローメンを評価せんときますわ。
ということは、次回以降もチャンスがあれば1〜2回は最低でも食べてみるってことです。
富士宮のやきそばは2軒で満腹でしたが、ローメンは1杯だけやとかなり腹に余裕がありました。
別の店に行くことも考えたんですが、二日連続で食いすぎはいややったんで我慢しときました。
次回はローメン食べ歩きもええかも。
みなさんも、伊那に寄るチャンスがあったら試してみはったらどうでしょう?
私はヨソでは食べたことないんで、いっぺんくらい試すのもええと思いますよ。
住所:長野県伊那市坂下区入舟町3308
電話:0265−72−3347
営業:11:30〜14:00、16:30〜22:00
定休:無休
場所は、ヤフーの地図ではコチラです。
<お知らせ>
今回の旅全体の目次はコチラです。
> 9日のお昼に主人は梅庵で行者そばを食べます。その時に私はローメンを試してみます(^^)
ご主人とバラで行動もアリですか。
私は元々長野と言えばそばのイメージですが、
よければローメンを試して感想を聞かせてくださいませ。
私と子供は「ソースかつ丼」の予定だったんですよ(^^♪
しかし、ローメンに決めました。しかも、お店が梅庵に近いので時間的なロスも小さいと主人も喜んでいます。
ところで、越後屋さん、暑さでまいってませんか?ウチのトントン(パンダっぽい名前ですが・・)は暑さで寝てばかりです(爆)
> 私と子供は「ソースかつ丼」の予定だったんですよ(^^♪
ソースカツ丼も名物のようですね。
いくつか看板を見ました。
> しかし、ローメンに決めました。
よそに無いって意味じゃ、たしかにローメンの方が面白いかもしれませんね。
越後屋は、かなり暑そうでダラしない格好で寝てることが多いですね。
でも、活動タイムになると平気で走り回ってますが暑くないんでしょうかね。
が、あれ、まだ慣れませんわ(笑)。
> が、あれ、まだ慣れませんわ(笑)。
そうなんですか、なんででしょう?
「萬里」のしか知りませんが、確かに妙な味ですしね。
主人のアドバイスで食べやすい?と思えた焼そば風のうしお食堂さんです。
感想は臭いが私には合いませんでした。一応全部食べましたが、子供はほとんど残しました(T_T)
食べた感想をありがとうございます。
> 主人のアドバイスで食べやすい?と思えた焼そば風のうしお食堂さんです。
焼きそば風の方が食べやすいんですか。
今回はスープ系やったから次回は焼きそば風を試したいです。
> 臭いが私には合いませんでした。
マトンのにおいってことですか。
ニオイって駄目だとつらいでしょうね。
子供は我慢して食べるって出来ないから仕方ないですかね。
今回はスープ系やったから次回は焼きそば風を試したいです
私は醤油味系が好きですが、それ以外は・・ スープを残すのは…。焼そば風は裏目だったかも知れません(>_<)
>マトンのにおいってことですか
マトンを含む総合的なにおいですね。お蕎麦の後だけに余計に感じました。ジンギスカンより強いにおいですね(>_<)
子供には、コンビニでいなり寿司を買ってやり、きげんが直りました(笑)
> 焼そば風は裏目だったかも知れません(>_<)
それは、残念でしたね。
> お蕎麦の後だけに余計に感じました。
たしかにそばの後だと、強く感じるかもしれませんね。
> ジンギスカンより強いにおいですね(>_<)
私の時は、酢とソースを加えるまではあんまり感じませんでした。