この日は6時台にホテルを出発して、朝の香港をブラブラ。
そして専門店で粥を食べた記事を現地からアップしました。
その記事にあるとおり、粥を食べたらホテルに戻って朝寝。
私が記事を書いてるとハラを減らした嫁さんに「飲茶ぁ〜、飲茶ぁ〜!!」とうるさく催促されました。
記事をアップして早速向かったのが福臨門魚翅海鮮酒家。
すぐ食べたいという嫁さんの言葉に従ってホテルからタクに乗って店まで向かいました。
タクの運ちゃんは最初、いきなり香港島にある福臨門の本店に向かったようでした。
私がアレ?っと気付いたのでちゃんと尖沙咀店に向かってくれましたが、もうちょっと無駄にトンネル代を取られるトコでした。
お店に着いたのは12時頃でした。まだそんなに混んではなかったです。
福臨門魚翅海鮮酒家の店構えは、そないに派手でもないし、店内も安くさくはないけど、さほど高級店としての威圧感はなかったです。
テーブルセッティングも、そないに高級って感じでもないかと。
お箸が白と黒2種類あるのが変わってましたが、黒は取り箸専用とかなんでしょうか?
私らは気にせんと白だけ使こうて食べてましたが。
他の日本人観光客とはほとんど会わなかった私らですがここでは隣のテーブルに日本人を発見しました。
晩メシでフカヒレなんぞを頼むとエライ値ぇになる店のようですが、昼の飲茶やったら割とフツーの値段で食べられると聞いてました。
手頃に福臨門魚翅海鮮酒家を体験したろうって人には、人気があるんですかね。
私としては、一軒目が”老舗”の陸羽茶室、2軒目はベタで”庶民”の行く蓮香楼と行ったんで、3軒目に”高級”系もええかと思って選びました。
福臨門の飲茶のオーダーは、陸羽と同じように注文票に書き込むスタイルでした。
料理名を書くのをサボるために1枚もうて来たんで、貼っておきましょう。
*クリックしてもらうとデカくなります。
左から2列が普通の点心で、次の1列はデザート系、一番右が特選ってことで、一品料理みたいなモンでしょうか。
第一印象は”あんまり品数が多くないなぁ”と感じました。
高級店ってことで、1品ずつ気合を入れる分、種類はすくないんですかね。
ひっぱらんと食べたモノを見て貰いましょう。

・筍尖鮮蝦餃 40元
・蟹黄蒸焼売 35元
・[虫豪]油叉焼飽 35元
・魚翅灌湯餃 80元
他と較べるって楽しみのために定番のエビ餃子と焼売をまず選択。
それから肉まんが食いたいという嫁さんの希望を聞いて、もう1品はフカヒレ屋やというので、一応それが入ったヤツを。
エビ餃子の皮がやや乾き気味で、箸で取ろうとするとすぐ破れたのはちょいと残念でした。
(意識して食べれば)シューマイは豚肉にしっかり味があってなかなかのもの。
本場の肉まんは、やたらと甘いヤツに当たることがあって敬遠気味でしたが、嫁がどうしてもというので。
オイスターソース味ってことでしょうか、あんまり甘すぎずパン生地のトコもしっとりしてけっこう美味かったです。
名物のフカヒレを使ったヤツは、これまたいきなり餃子の皮が破れました。
スープ餃子にするんやったらもうちょいとしっかりした皮がええんちゃうかと思ってしまいました。
スープの味はアッサリしてるけど旨みがあって、ええなぁと思いました。
澄んだスープを見るとやっぱりプロの料理やなぁと。
テーブルに置かれたメニューを色々いじり回して、追加メニューを検討。
こっちは一品と飯モンってことですかね。
上段のメニューがどれもパッと見ただけではどんな料理か分からず、興味津々。
でも、わたしはあるモンに目が止まってしまいました。
どの料理か分かりますか?
大皿に銀のフタがかぶってて、フロアの店員さんがイチイチ入れてくれて、自分らでは触れず。
手の届かん端に置かれたから全体写真はなしです。
個別によそってくれたのは、こんな感じです。
*写真をクリックしてもらうと、アップの別の写真になります。
ちなみに、この炒飯の名前は「鹹魚鶏粒炒飯」でお値段は120元。
これを選んだのはサ店のピラフみたいなヤツしか食べてなくて、炒飯の旨いヤツを食べたかってのもあります。
それ以上に惹かれたのが、このチャーハンに使われてる食材の「鹹魚(ハムユイ)」。
今年の春の合宿で最後に行ったお店で食べたヤツです。
参考:最終日は神戸へ
ハムユイとは、無理矢理例えると”くさやの干物”の中華版のようなモンです。
発酵食品やからか、そのままやとかなりクサイそうです。火を入れると香ばしくなる当たりは魚醤なんかと通じる部分もある気がします。
私には珍しい食材やったんで、せっかくやから本場で試そうと思ったわけです。
バクバクっと食べると気づかんかもしれませんが、何が入ってるか探るように食べると、所々に塩味が濃くて旨みの強いモンがあることが分かりました。
上の写真をクリックして出た写真に写ってる黒いやつがハムユイのようです。
ニョクマムなんかが好きなんで、けっこう好みでした。
このチャーハン、値段は120元とそれなりでしたが、量がたっぷりありました。
日本の普通の中華料理屋で食べるチャーハンの2人前以上は軽くあったかと。
こいつのおかげでしっかりハラが膨らんでしまい、料理はこのへんで終わり。
ところが、それだけでは店を出れんのが我が嫁さん。
甘いモンもチェックせなアカンと、2品も注文してました。(^ ^;)

・[木元]仁馬拉[米羔] 30元
・香芒凍布甸 30元
左の蒸しパンみたいなヤツは、甘さが控えめで私でも食べれました。
右のマンゴープリン?はあんまり見た目はようない気がしましたが、嫁さんは美味いと言うてました。
ここでも飲茶の文字の通りビールはなしで、お茶を楽しみました。
払ったのは最終的に全部で470元。
昼メシに酒抜きでチョコチョコっと摘んで8000円弱。
夜やと少なくとも一人で500元ほどかかるそうですが、それでもちょいと高すぎってのが印象です。
食べた量や内容が違うにせよ、陸羽が212元で、蓮香楼が88元。
やっぱりコストパフォーマンスで考えると私としては”2度目はない店”とせざるをえませんわ。
まあ、香港の高級モンも経験やから1ぺんやったら文句はないですが、次からはヨソに行きたいです。
この店で高級感を感じたのは、店員の数でしょうか。
ただ、世話を焼いてくれるのはええんやけど、ちょいと卓上のメニューを見て脇に置いてるとサッと寄ってきて元に戻されます。
一事が万事そんな感じで、高級店の丁寧さに居心地が悪いというのではなく、どっちかというたらチョロチョロ目障りって感じでした。
上等のレストランとかのサービスってのは、ちゃんと見てるけど決して過度にはならんし、客が欲するときにええ”間”で提供される気がします。
大阪で食べてるんやったら
「にぃちゃん、勝手にやるからあんまり構わんといて」
って、言いたい気分でした。(^^)
・「福臨門魚翅海鮮酒家(Fook Lam Moon Restaurant)」 尖沙咀店
住所:九龍尖沙咀金巴利道53-59號(53-59 Kimberley Road,Tsim Sha Tsui)
電話:2366−0286
営業:11:30AM〜15:00,18:00〜23:00
定休:無休
*参考:ALL About Japan香港 香港美食レストラン vol.20【尖沙咀】 「福臨門魚翅海鮮酒家」での飲茶
<後日追記>
*香港旅行の記事の目次になるページを作りました。
他の記事にご興味のある方は、コチラをご覧下さい。
素材の正体聞くとすごく強烈な個性を出しそうなのに、炒飯に使うときはやっぱり味に深みを出す補助役という感じのようですね。
あ〜おいしい中華食いたくなってきた…
> 素材の正体聞くとすごく強烈な個性を出しそうなのに、炒飯に使うときはやっぱり味に深みを出す補助役という感じのようですね。
やっぱり意外とおとなしいというか、意識しないと気付かないかもという感じでした。
鶏ナシでハムユイばっかりたっぷりやとどうなるんやろ?って思ってしまいました。
*塩がきつくなりすぎるかもしれないですね。
> あ〜おいしい中華食いたくなってきた…
ここんと記事を書く度に中華食べたくなってます。
っていうか、すぐまた行きたい気分です。(^ ^;)
そうそう、僕も以前からそう思ってるんです。
他の具はあまり入れずに、ネギと玉子だけとかでハムユイ多くしたらって。
干したタラでも似たような感じにならんかな?
けど、タラやったらあんまりうまそうに思えないですね。
> 他の具はあまり入れずに、ネギと玉子だけとかでハムユイ多くしたらって。
ishさんもおんなじ事思てはりましたか。
> 干したタラでも似たような感じにならんかな?
タラやとどんな感じでしょ?
あんまり料理したことないんで分かりませんが・・・。
ハムユイなしで、それっぽいモノを目指すならなんでもええから
干し魚に魚醤を加えてやろうかと考えてました。
そうしてしまうと、単なる”なんちゃって”料理になりますけどね。