この日は、嫁さんが仕事の接待で晩メシがいらんかったんで、
事前に「”H”でも行ってきたら?」って言われてました。
と言う訳で、今年1回目のHに行くことが出来ました。
ここ数年はえべっさんの帰りに行くことも多いんですが、今年は当日が休日で店がやってませんでした。
実家の仕事の手伝いの後で、腹減ってたんで着替えるのが邪魔くさく珍しく背広のまま行きました。
寒かったんでいきなり熱燗でスタート
店に入ったのは8時頃でしたが、他のお客さんは2人組が2組でした。
大将に軽く挨拶をしたら、おとなしく飲み食いしてました。
*写真は撮らして貰いましたが・・・。
薬味に蕗の薹が使われてました。
お椀のフタを開けた瞬間に、フキノトウの香りがフワッと立ち上がりました。
この日の少し前にブログ「今日のmilky&chelsea」で、ふきのとうの味噌をふろふき大根に付けてはる記事のを読んでたんで、自分にはタイムリーでした。
ふきのとうってのは、雪が融け始めて土と雪の境目が出来る辺りになるそうですね。
なんとなく春の気配を感じさせてくれる山菜?やと思ってましたが、地域ごとに雪が融け始めると出るって説明してくれました。
私は雪のあるところに行かないんで、生えてるところは見たことがないですが、比較的どこでも見られるそうです。
ここで、今回は今年初やったんで、お刺身の醤油に追加料金(150円)のかかる”上等醤油”をお願いしました。
*その写真は取り忘れましたが、以前お願いした時の写真がコチラの記事にあります。
私が、上等醤油をお願いすると、
大将が「今日は、そのお醤油にちょうどいいモンが入ってます」って言いはりました。
大将がこんな事を言いはるときは、かなり値打ちなモンが入ってる証拠。
楽しみに料理を待ちました。
出てきたのは、こんなお造りです。
このヨコワが特別なんです。
氷見のヨコワだそうで、マグロの中では大間のマグロに並ぶくらいええモンやそうです。
大間のマグロもこのお店で初めて食べたんですが、それに次ぐ氷見のマグロもよばれることが出来ました。
大間のマグロを食べたときのネタはどうも無いようなんで、ブログを始める前のようです。
大間のマグロが男性的な旨さなら、氷見のマグロは女性的な旨さやと言うてはりました。
脂がもっと細かくて繊細な旨さやそうです。
今回は更に面白かったのが、薬味の和芥子。
大将曰く、ワサビが一般的になったのは江戸の後半以降でそれまで圧倒的な長期間にわたって和芥子が普通やったそうです。
いかにも日本的なワサビみたいなモンでも、以外と歴史が浅いと初めて知りました。
このワサビをちょいと付けて氷見のヨコワを食べましたが、トロの部分だと思いますが濃すぎない旨味がしっかりあって旨かったです。
ハリイカってのも今の時期が旬やと言うてはりました。それにしてもイカって種類が多いですね。
この炊き合わせの高野豆腐が不思議でした。
正面から見えないんで、ちょいと反対向けて写真を撮ってみました。
格好のヤツが高野豆腐です。
こいつの食感が不思議やったんです。
よくあるスポンジみたいな食感じゃなくて、ふわふわしててほろりと崩れるような感じでした。
大将は、”普通の高野豆腐は旨ないから、旨いと思えるように料理してる”てな意味のことを言うてはりました。
どう作ったかは教えて貰えませんでしたが、ほんまにおもろい食感で首をひねりながら食べてました。
ちなみにニシンも高野豆腐も乾物です。
乾物の話になって、
大将は出来るだけ乾物の美味しさをお客さんに分かって貰いたいと思って献立に入れように努めてはるそうです。
乾物も保存食といいながらも”旬”のモンがええそうです。
旬というと変ですが、乾物になったばかりが一番美味しいそうです。
干し椎茸なども、出来たての新鮮なヤツやと短時間でふっくらと戻るんやそうです。
それに乾物独特の匂いも薄いそうです。
炊き合わせとセットで出ました。
この手の濃い目の焼きモンと熱燗はええですねぇ。
今回は出だしから熱燗やったんで、この辺で確か生を一杯もらった気がします。
熱燗とも旨いですが、濃さがあるからビールでもいけました。
三重県の”的矢湾”の牡蛎です。
的矢って私の中では旨い牡蛎が食べられるイメージがあって、いつか民宿に食べに行きたいと思ってる場所です。
三重って尾鷲とか的矢とかけっこう旨いモンが食えるイメージがあるんですが、冬場はルート的にちょいと雪や凍結が心配で行ったことがないです。
今年は無理でも近いうちにいっぺんくらい行きたいモンです。
白嶺は、このお店でメインに出してはる純米酒です。宮津のハクレイ酒造(HP)のお酒で、そのお酒の酒粕の天ぷらでした。
クワイのクワイってのは、クワイを一旦料理して丸めて、クワイの茎?を付けてクワイの姿にしてありました。
ジャガイモを材料に作ったら、”ジャガイモのクワイ”ってなるところが、クワイを材料にしてるから”くわいのくわい”と言うとのことでした。
香の物に牡蛎の佃煮が添えられてました。
後半は先のお客さんが帰られて、私だけになったんで気兼ねなく大将としゃべってました。
このお店に行くと毎回なにか勉強になる発見があるんですが、今回も色々とええ勉強になりました。
この日は、お酒をしっかり飲んで、勘定が8100円でした。
旨い食べモンと料理の話を聞かせて貰って大満足でした。
今年も最低でも月1回くらいのペースではお店に行きたいモンです。
確かに、伊勢の方って、旅行社のパンフ見てても、他の地方より、同じような値段でお料理が豪華!って気がします。
それもあったので、去年の3月、母を連れて伊勢の方に行ったんですけど・・・。
なんていう町だったか忘れましたけど、伊勢海老の本場で町の入り口に伊勢海老の大きなオブジェがあるくらい・・・。
でも、旅館で出てきた伊勢海老はショボかったです。(; ;)
サービスもいまいちやったし、仲居さんたちに心づけを配るために止まったような旅館でした。気ぃ使って、疲れました。
いい旅館を見つけるのって、難しいです。
伊勢でハズレ旅館に当たったとは残念でしたね。
たしかにええ旅館って見つけるのが大変ですね。
最近はネットでもだいぶ探せますが、けっこう
サイトの雰囲気と実際とが違うこともありますし。
本当は知り合いなんかが実際に泊まって良かった
所に行けるとええと思いますが、それも難しいですね。
高野豆腐とニシンの炊き合わせ、おいしそうですね。ニシンは大好物なんですが、いつも横着して半干しを買っています。今度カチコチのを見かけたら試してみます。旨みが凝縮されているんでしょうね。
ふきのとうは、この辺り(長野)ではよく庭に出てくるそうです。私は残念ながらアパート暮らしなので、自然の恩恵にあずかれないのですが。
chelseaさんのブログで読んで、かなり頭の中に
イメージがあったんで店でも少しその話を
していました。
焚き合わせは、しみじみとした旨さが
あっていいですね。
この割烹で美味しさに目覚めた感が
あります。
ニシンには半干しってのもあるんですか?
ニシン自体買ったことがないんで、いたって
無知でした。
もしカチカチのヤツを買われたらぜひ
ブログの記事にして下さいね。
楽しみにしていますんで。
ふきのとうが庭に出るってのもスゴイですね。