まずは私の体調がひとつです。旅行前のアホなスッ転びで左手がかなり不自由でした。
おかげで料理する気にならず食生活がショボイと飽きが来やすくなりました。
さらに急に寒の戻りがあったせいでかいきなり鼻風邪を引いてしまいました。
鼻が垂れるだけやったらええんですが、鼻のかみすぎで耳がツーンとなりやすくなってしまいました。
耳まで詰まる?ような感じになるとなんか体調が悪くなってるような気になります。
旅先で熱が出ると痛いので用心して酒は控えめ、毎食後に風邪薬を飲んでました。
体調が8割程度やとゆっくりと旅を続けようという気もややトーンダウン。
そこにちょうど友達と会えるかもという週末が。
土日を潰す悪いかと思い金曜日で打診するとOKの返事。
松山まで移動することが決まった木曜日の夜にその後の予定を検討。
土日に戻れば嫁さんとゆっくり出来るなぁと。
その時に浮かんだのが広島の宮島口にある「うえの」の穴子飯のお弁当。
それを土産に買うたろうかと思うように。
松山から時間を考えずに地道メインで帰るなら、高松からフェリーで本土へ渡るのが最安。
それやと交通費はガソリン代に3000円もプラスする程度。
ところが今回使った松山から山口の柳井への防予汽船(HP)のオレンジラインのフェリー代は11500円。
*上記値段は5m未満、片道。ここからJAFの会員証で1割引になります。
穴子飯を買うことは決めたんですが、嫁さんだけやとなんかもったいなぁと。
誰ぞ他の人にも食べて貰いたいなぁと考えました。
実家の親や妹夫婦にとも思ったんですが、あいにく揃って旅行中。
いつも色々と勉強させてもらってるお店の大将と前に弁当の話でえらく盛り上がったのを思い出しました。
自分の分も買うからその日はお店に届けても食事は無理。
そうなると営業時間にいけないから5時までにお店に届けたいと。
ここからの逆算で松山を出発したわけです。
広島からの帰り時間を短縮するためには当然地道は無理なんで、高速代がさらに8000円ほど。
弁当4つの値段は5880円やったと思いますが、交通費が1つあたり5000円は追加の換算に。(^^;
今回の旅行は宿での泊まりなし、居酒屋なんかでの外食なし、松山でバー1軒だけやったんでかなり出費はすくなめ。
嫁さんや他に人にも喜んでもらえるなら値打ちもあるやろうと。
他にも何人か食べて欲しいヒトの顔は浮かんだんですが、都合を聞かずに一方的に渡しに行ける相手はおらず、時間の余裕もなかったので断念。
日持ちするもんなら実家の分やら知り合いの分と10個以上買うたんですけどね。
高速もマイペースで走って使うエネルギーの5倍ほど体力を削って激走り。
その甲斐あって知り合いにもちゃんと開店前の4時頃届けられましたし、嫁さんも晩メシはまだでした。
嫁さんには帰るって言うてなかったので玄関からいきなり
「ただいまー、ええモン買うて来たでぇー」
って声を掛けたらビックリしてたようです。
レトロな包み紙も気に入ったようで、記念に置いとくーなんて訳の分からんこと言うてました。
「早く食べたいー!!」
とせっつく嫁さんにまず一つを開けて渡してやりました。
私も去年の秋以来ずっと食べたかったので嫁さんから一口もらってまず味見。
それからおもむろにもう一つの方を開けて写真を撮りました。(^^;
ここの穴子飯はご飯が本命ってくらいご飯がウマイんです。
せやから他のオカズなんかあったら邪魔ですわ。
初めて食べた時は店内で熱々を食べましたがもちろんそれも旨かったですよ。
でも去年の秋に続いて2度目の駅弁を食べて確信しました。「うえの」の穴子飯は弁当の方が値打ちがありますわ。
食べ物の好みは人それぞれやと思ってますんで、言い方を変えると冷めた駅弁の方がずっと「私の好み」です。
冷めても香ばしくてしっかりと味わいのある焼き穴子、穴子の骨で取ったダシで炊くご飯。
もちろん生臭さなんてもんはカケラもありません。
繰り返しになるけど冷めたがご飯の味わい深さはもうたまりませんわ。
昨日も家に着くなりビールを開けて食べ始めたんですが、ビールじゃもったいないと日本酒を飲み始めてしまいました。
元々ご飯好きじゃない私が日本酒と米粒なんてあり得ない組み合わせですがこの穴子飯の「ご飯」は酒とよう合いますわ。
初めて食べた嫁さんもかなり喜んでくれたんで頑張って買いに行った甲斐がありました。
高松回りでなくなったせいでご無沙汰の讃岐うどんも食べられへんかったし。
色んなモノをなげうって食べさせてやろうとした私の愛情こそを感じて欲しいトコやけど、嫁さんは穴子に夢中やったようです。(^^)
(冷めた)弁当の美味しさを再確認したわけですが、今回はその証拠?も見付けました。
買いに行ったのが土曜日の12時前で店内での食事は1時間待ち。
弁当の持ち帰りでさえ20分待ちのありさまでした。
弁当の出来上がりを待つ間になんぞネタになるもんはないかと思って気付いたのがこちらの看板。
一、経木の折箱であること
一、熱々が折の中で冷めてゆく時に味が極まる
一、好きな場所で食べる
1番目も確かに納得する部分があります。たこ焼きもやっぱり経木の舟やとワンランクあっぷする気がしますから。
2番目のが更にいいでしょ?
「味が極まる」んですよ!!
他のモンにこんなこと書いてあったら
「な〜にが、極まるじゃ。エラソーに」
なんて思ってしまいそうですが、「うえの」の駅弁を食うたら
「まったくその通りでございます」
と頭を下げてしまいました。冷めて極まるなら、やっぱり店で食べるよりお持ち帰りの方が上なのでは?
煮物で味付けまで済ませてから一旦冷まして中まで味を滲み込ませた方が旨いのと同じですね。
ぜひチャンスがあればここのお弁当を買うて、冷めるまでグッと我慢してから食べてみてくださいませ。
贅沢が許されるなら昼にお店で熱々を、お弁当を買うて夕方に冷めたヤツを食べ比べるのも面白いかもです。
<参考>
*あなごめし「うえの」:ウェブサイト
住所:広島県佐伯郡大島町宮島口1−5−11
電話:0829−56−0006
営業:弁当 9:00〜19:00(無休)
食堂 10:00〜19:00
(他人吉 11:00AM〜15:00,17:00〜22:00)
定休:水曜日(振替あり)
僕にも買ってきて欲しかった…(笑)
それにしても、かなりお気に入りの様子ですね。早くも3回目かあ。
うえのの看板は知りませんでした。確かに納得できる内容ですね。
弁当の魅力を伝えると共に、持ち帰りの販促にもなってるところがニクイです。
このレベルのモノが「駅弁」として販売されてきているのは、
ほんとうにすごいことですねえ。
> 僕にも買ってきて欲しかった…(笑)
すんませ〜ん。
本気でお持ちしようかと思ったんですが、時間がなかったので。
> それにしても、かなりお気に入りの様子ですね。
去年一年で一番印象に残った食べ物かもしれません。(^^)
ishさんのおかげで買いに行くのが大変な罪なモノにはまってしまいました。
> うえのの看板は知りませんでした。
最近おかれたんじゃないでしょうか?
前回も気付かなかったですし。
この駅弁はオカズを増やしたりせず、昔ながらの
スタイルをキープしてるところも、いいですね。
思わず穴子が食いたくなりましたよ。
それにしてもこの看板がいいですね。この看板を見ればどれだけ味に自信をもっているかわかります。
> この穴子飯本当にうまそうですね!!!
チャンスがあればぜひ食べてみて貰いたいですよ。
通販や催事で売ったりしはれへんので広島まで行かんと
アカンのが難なんですよねぇ。
> この看板を見ればどれだけ味に自信をもっているかわかります。
ヨソがやるとイヤミに感じそうですが、
私は納得出来ました。
シンプルなまま売り続けるのはやっぱり自信の表れでしょうね。
我が家でも「酒のツマミ」にしています(^^)
個数限定で広島駅前の福屋の地下食でも売っているので、いつもそこで買っていました。
えて吉さんのblog読んで久しぶりに食べたくなってきました。
> 我が家でも「酒のツマミ」にしています(^^)
ほんと”飲める”ご飯ですよねぇ。
> 個数限定で広島駅前の福屋の地下食でも売っているので、いつもそこで買っていました。
少しでも近いといいですね。買いに行かれてはどうですか(^^)
今回は穴子飯をかっちゃったので尾道に寄れませんでした。尾道にもまた行きたいものです。