新しく飲み食い関連の本を紹介するカテゴリーを作ってみて手近にある本を眺めてみるとやっぱり初回はこの本やと思いました。
おそらくえて吉が高校生の頃に買った本やと思います。昭和62年発行なんで、高1か高2でしょうか。えて吉が気合いを入れて、酒の修行を積み重ね、飲むだけじゃなくて漁るようにして酒関係の本を読んでた頃です。
酒に関する見るもの聞くもの全てに興味津々。ませたガキが大人に憧れて、精一杯カッコええ飲み方なんかを研究してました。その当時に愛読した本です。そんな意味で内容以上に私の青春時代の思い出の本って感じです。
最初の章で「カクテルで使うライムジュースは瓶詰めではなく、生でないといけない」って聞いて、百貨店まで行って生ライムを買ったりしました。
*当時も今もえて吉の地元のスーパーでは、ライムなんか置いてないんです。
カルバドスというリンゴのブランデーを知ったのもこの本だったとおもいます。
こっちは、高校生の小遣いではすぐには買えませんでしたが、大学生の頃に輸入酒の専門店で買いました。
ニューヨークでは、路上での飲酒が違法で、アル中は茶色の紙袋に酒瓶を隠し持って飲むなんてこともこの本に出てました。
これも実行したいと思い、えて吉が大学の頃にアメリカに行って、ニューヨークで自由になった数時間に実践しました。デリでビールを買って、道ばたに座り込んで飲みました。路上での飲酒で念願がかなったと喜ぶって、まあたいがいアホですね。
そんなわけで、えて吉の酒修行の初期段階に大きなインパクトを与えて、その後の飲み方に大きな影響を与えたのは間違いないです。
で、本全体の内容は、ミステリ関係の小説とそこに登場する酒をネタに個性派マスターと客がやり取りするというスタイルです。
えて吉は、海外ハードボイルドはあんまり知らなかったんで、当時、この本に登場する小説でついて行けたのはアガサ・クリスティくらいでしょうか。でも本のことは全く分からなくても、酒の情報という意味で十分に楽しめます。
こんだけ紹介したら、読んでみようと思う方もあるかもしれませんが、アマゾンでは品切れでした。もう今では新品は手に入らないかもしれません。
先ほど、「日本の古本屋(HP)」という全国の古書店を束ねたサイトで著者名から検索すると、2冊だけヒットしました。定価が950円だったんですが、1店では500円、別の1店では1575円でした。1575円って、重版てコメントがありましたが、値上げでしょうか?それともプレミアム?
売る気は全くないけど、気になるなあ。

「BAR酔虎伝」
作 者:酒口風太郎
出版社:早川書房
価 格:950円(税抜き)
サイズ:188 x 132mm、214ページ
ISBN :4-15-203326-6
そこでお尋ねしたいのですが、私はヴィンテージグラスに関心があるのですが、昔から名品と言われてる物が出てるような出版物をご存知ありませんか?
アンティーク紹介でも結構ですので、もしそのような本なり雑誌なりありましたら、ご教示ください。 よろしくお願いいたします。
はじめまして。コメントありがとうございます。
私も最近グラスには興味が出てきて
いるんですが、出版物については、まだ
捜したこともないです。
残念ながらお力にはなれそうにないです。
申し訳ありません。