一番大事にしてるのは、甕に入った泡盛の古酒(クース)です。

1番最初に手に入れたのが、「琉球王朝(30度)」の甕で3升入りです。
これは、約2年前の誕生日に嫁はんがプレゼントしてくれました。平成9年製造です。なので今年の夏で7年物ということになります。

そして、2番目に手に入れたのが「菊之露(40度)」で、これは自分で5升の甕を買ってそれに5年物の菊之露の古酒を詰めたものです。
自分で古酒を仕込むのに菊之露を選んだのは、これが古酒にはまり出すきっかけになった泡盛だったからです。この古酒を環状線の寺田町近くにあるBAR「ヤケティ・ヤック」で飲んでから泡盛への関心が特に強くなりました。
それ以前から、えて吉は沖縄好きでたまに泡盛も飲んでましたし、人から貰った土産の古酒も何本か家にありました。でも、この菊之露がじっくり古酒を飲み始めた最初だと思っています。
琉球王朝の方は、去年の年末に初めて開封しました。その時に柄杓で3〜4杯飲み、ほぼ同量をその頃に菊之露と一緒に買った一升瓶の琉球王朝から足しました。まだ7年目なんで仕次ぎ(*)は、5年目の市販モノでええかと思ったからです。
菊之露の方は、去年(2003年)の年末に甕に入れたところなんでまだ開封はしていません。
菊之露を仕込む時に改めてネットや本で、古酒の作り方?を調べました。で、そのうちで一番痛い発見は、古酒を飲むのは1年に1回位にしとくべきだという情報でした。やっぱり”ええ古酒”に育ててやるためには、じっくり寝かす必要があるんですね。
えて吉は、高価な酒だからと言って飲まずに置いとくのは嫌いです。「飲むから酒で、飲まへんのやったら置きモンや」と言う信念で、今までどんな酒でもグビグビ飲んできてます。実際は信念もクソもなく、「我慢がでけへん」だけやと思いますが。
そんな人間には、なかなか酒を置いとくのは難しいもんです。まあ、それは予想してたんで菊之露を仕込む時には、ちょっと贅沢をしました。
甕は5升入りなんで、当然1升ビンを5本注文するだけで良かったんですが、7本注文したんです。そして、1本は押入の普段目にしにくいところに、なおしておきました。こっちはまあビンのまま寝かすか、いざとなった仕次ぎ用にしてもええかと思ってです。
そして、残りの1本を自分が飲む用に開けたわけです。甕を見ながら、そこから汲み出したつもりでそいつを飲むわけです。特に今は甕の中もビンから注いだヤツもあんまり差はないだろうからこれで我慢できてます。
古酒の甕はダイニングに置いてます。で、気が向いたら甕を揺すって中の古酒を起こしてやっています。古酒の保存は人それぞれで、中には音楽を聴かせる人とか、金武の鍾乳洞のような所に保存する人もいるようです。
えて吉も頭ではなんとなく冷暗所がいいのかなとも思うんですが、どうせなら”育てる”意味で身近でいつでも目に出来るところの方が、愛着が湧くかなと思ってます。
*古酒の仕次ぎとは、
一番古い酒の入った甕以外に、古い順に2、3、4番目と別々の甕を用意して、一番古い甕(親酒)から飲んだ分を2番から仕次ぎ(補充)し、2番には汲み出した量を3番から補充するというようにして、経年による酒の力の弱まりを防ぎつつ、親酒を減らさない方法のことです。
確か、シェリー酒を作る時も似たような方法をとってた気がします。スペインでシェリー酒の醸造所を訪ねた時にそんな説明をしてた気が・・・。
<参考>
*菊之露:菊之露酒造(株)(HP)
住所:沖縄県平良市西里290
電話:09807−2−2669
*宮古島のメーカーです
*琉球王朝:(株)多良川(HP)
住所:沖縄県宮古郡城辺町砂川85
電話:09807−7−4108
*宮古島のメーカーです。
*えて吉の利用した泡盛の通販サイト
「泡盛倶楽部」(HP)
ここのサイトで、甕も販売しています。5升用で7087円(税込)というのはかなり割安感があります。
送料が2本以上なら全国均一の1000円というのがすごいです。
えて吉は、結局5升の甕、それ用のシリコン製のフタ、1升ビン8本も買ったんですが追加料金もありませんでした。まとめて買うならかなりお得だと思います。
カメ入り泡盛、良いですね〜 僕も自分の古酒をつくってみたくなりました。